東京都内で行われた授賞式でブラック企業大賞などの入賞が発表された。 [ブラック企業]
おはようございます、ecarです。
今日は【東京都内で行われた授賞式でブラック企業大賞などの入賞が発表された】 をお届けします。
先日来ブラック企業の関連記事が新聞紙上等でにぎわっておりました。
今回はブラック企業大賞について調べてきましたのでご紹介しますね。
「ブラック企業大賞」(主催・ブラック企業実行委員会)は、
2014年で3度目となるが、
9月6日午後、
東京都内で行われた授賞式で大賞などの入賞が発表された。
ブラック企業実行委員会は、
労働相談にかかわる弁護士や市民団体、
労働組合幹部らで組織されている。
過去の2度は、
東京電力、
ワタミが
「大賞」
を受賞してきた。
今回、
ブラック企業実行委員会は7月にこれまで長時間労働などが問題になってきた以下の9の企業・団体をブラック企業大賞の候補としてノミネートし、
インターネットで投票を募集してきた。
株式会社 大庄(居酒屋チェーン「日本海庄や」)
1. 株式会社 大庄(居酒屋チェーン「日本海庄や」)
株式会社 大庄は東証一部上場企業であり、
従業員3千人規模、「庄や」「やるき茶屋」「日本海庄や」など全国に約860店舗の居酒屋チェーンを展開している。
「日本海庄や」では、
2007年に24歳の若者が過労死している。
日本海庄やで働いていた吹上元康さんは2007年4月10日、
新入社員として滋賀県大津市の「日本海庄や」石山駅前店の調理場に配属され、
わずか4カ月後の8月11日未明、急性心不全により自宅で死亡した。
大津労働基準監督署が2008年12月、
元康さんの死亡を過労死と認定したことを受け、元康さんの両親は、
損害賠償を求めて株式会社大庄と平辰(たいら・たつ)代表取締役ら4人を京都地裁に提訴。
2013年5月の判決では、会社と役員4人に対し、
約7860万円の支払いを命じた。
大庄は初任給に過労死の労災認定基準(過労死ライン)である月80時間分の残業代を組み込んでおり、
裁判では元康さんの死亡前4カ月間の総労働時間は1カ月平均276時間で、
時間外労働は平均112時間だったと認定された。
そのような過重労働を前提とする会社の労務管理について、
裁判官は「労働者の生命・ 健康に配慮し、
労働時間が長くならないよう適切な措置をとる体制をとっていたものとはいえない」とし、
元康さんが過労死したのは取締役らが「悪意又は重大 な過失により、
そのような体制をとっていた」ことが原因と結論付け、
役員個人の賠償責任を認定した。
JR西日本
2. JR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)
JR西日本では2012年、
28歳の若者(Aさん)が過労自死している。Aさんは大学院修了後の2009年に総合職としてJR西日本に入社、2011年6月から兵庫県尼崎市の工事事務所で信号システムの保安業務などを担当していた。
そこでは昼夜連続勤務や休日勤務を繰り返し、
同年12月以降は残業時間が毎月100時間を超過するようになった。
自死直前の2012年9月には残業時間は月160時間を超え、
その他の月でも最長で250時間を上回る残業をしていたという。
またAさんの担当していた保安業務は、
乗客の安全のためミスが許されない責任の重い仕事であり、
ただでさえ過酷な長時間労働をしているAさんを精神的にも肉体的に追い込んでいく要因となった。
このような過重労働の中でAさんは鬱病を発症し、
2012年10月、
マンションの14階から身を投げ自死した。
両親と妻は尼崎労働基準監督署に労災申請し、
2013年8月、労災認定された。同年9月、
遺族は会社を相手取り、
慰謝料や逸失利益など総額1億9144万円の支払いを求め大阪地裁に提訴。
原告側は、
タイムカードなどで労働時間を適正に把握しなかったなどとして、
同社に注意義務違反や雇用契約上の安全配慮義務違反があったと訴えている。
JR西日本側は 第1回口頭弁論で、
長時間労働と自殺との因果関係を認める一方、
損害額について争う姿勢を示している。
株式会社 ヤマダ電機
3. 株式会社 ヤマダ電機
株式会社ヤマダ電機は、
2005年2月に家電量販店として日本で初めて売上1兆円を達成。2014年3月期には連結売上1兆8939億円、同純利益186億円を計上し、
3万2671人(13年3月期時点)の従業員を抱える、
日本最大の家電販売業者である。
2007年9月19日午前2時頃、
同社の郊外型店舗「テックランド」柏崎店に勤務していた当時23歳の男性社員(Aさん)が、
過労の末に社宅で首を吊り自殺した。
2004年12月に契約社員としてヤマダ電機に入社したAさんは、
亡くなる1ヶ月前の2007年8月16日に正社員に登用。
同時に9月21日に新規開店予定だった「テックランド」柏崎店のオーディオ売り場の「フロア長」になるよう命じられ、
23歳で正社員未経験ながらいきなり「管理職」として扱われた。
ヤマダ電機では8月16日以降、
Aさんに出勤時刻は打刻させていたものの、
退勤時刻を打刻させていなかった。
2011年6月、
Aさんの自殺は労災認定された。
長岡労働基準監督署は、
関係者の証言や警備記録などから男性が自殺する直前1ヶ月間で少なくとも106時間21分の残業をしていたと結論。
特に亡くなる前の1週間の時間外労働は47時間30分と極度に多いことが認められている。
遺族はヤマダ電機側に安全配慮義務違反があったとして、
2013年12月11日に前橋地裁に損害賠償などを求めて提訴しているが、
ヤマダ電機側は労基署の認定は事実誤認に基づくとして、
訴えを全面的に否定している。
なおヤマダ電機では2004年4月上旬にも、
当時29歳の契約社員が上司からの罵倒の末に自殺に追いやられたとして、
2005年1月に遺族から損害賠償請求を提訴されている。
さらに2013年7月にはテックランド船引店の店長が営業不振に苦しんだあげく、
架空売上を計上して自殺に追い込まれたとの報道(「週刊文春」13年12月19日号)もある。
「週刊文春」が入手したヤマダ電機の内部資料によると、
2013年9月7日以降の4週間で、
残業時間が40時間を超えた従業員は全国607店舗で1819人。
さらに46人の店長が、
厚生労働省の定めた「過労死ライン」(残業時間が月平均80時間)を超えているという。
株式会社 A-1 Pictures
タマホーム株式会社
東京都議会
株式会社リコー
株式会社 秋田書店
学校法人智香寺学園 正智深谷高等学校・ 株式会社 イスト
実行委員会は9月に入って、
緊急ノミネートとしてさらに以下の2企業が緊急に追加された。
株式会社 不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)
株式会社ゼンショー(すき家)
合計11の企業などが候補としてノミネートされた。
授賞式では、
各企業における労働環境の実態が報告され、
ノミネート企業では秋田書店で行われていた読者プレゼントの不正を告発して、
懲戒解雇された女性も元従業員が涙ながらに訴える場面もあった。
そのなかから過酷なノルマや長時間労働で若い社員の過労自殺が起きたヤマダ電機が労働環境の悪質さが際立っている他、
ネット投票でも票を集め、
「大賞」
に選ばれた。
ヤマダ電機は、
部門賞のうち、
ウェブ投票最多企業に贈られる
「ウェブ投票賞」
にも選ばれた。
他の部門賞では、
労働組合によると、
高野友梨社長が、
組合活動をしている従業員に対し、
「労働基準法にぴったりそろったら(会社は)絶対成り立たない」
と発言したとされることが報道された不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)にも
「業界賞」
が贈られた。
授賞式会場では、高野友梨社長によるとされる音声(エステユニオンが提供)も公開された。
アニメ業界で
「月600時間労働」
などの長時間労働の疑いを持たれているA-1Picturesにも
「業界賞」
が贈られた。
さらに従業員1人だけの
「ワンオペ」
が問題になった牛丼チェーン
「すき家」
を経営するゼンショーホールディングスには、
第三者委員会が環境改善を求めていて今後の対応が注目されることから
「要努力賞」
が贈られた。
また、
女性蔑視のセクハラ野次の真相究明を放棄した東京都議会も、
職場のセクハラと同様の環境型セクハラを放置しているとして
「特別賞」
に選ばれた。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、「ごきげんよう!」ecar
今日は【東京都内で行われた授賞式でブラック企業大賞などの入賞が発表された】 をお届けします。
先日来ブラック企業の関連記事が新聞紙上等でにぎわっておりました。
今回はブラック企業大賞について調べてきましたのでご紹介しますね。
「ブラック企業大賞」(主催・ブラック企業実行委員会)は、
2014年で3度目となるが、
9月6日午後、
東京都内で行われた授賞式で大賞などの入賞が発表された。
ブラック企業実行委員会は、
労働相談にかかわる弁護士や市民団体、
労働組合幹部らで組織されている。
過去の2度は、
東京電力、
ワタミが
「大賞」
を受賞してきた。
今回、
ブラック企業実行委員会は7月にこれまで長時間労働などが問題になってきた以下の9の企業・団体をブラック企業大賞の候補としてノミネートし、
インターネットで投票を募集してきた。
株式会社 大庄(居酒屋チェーン「日本海庄や」)
1. 株式会社 大庄(居酒屋チェーン「日本海庄や」)
株式会社 大庄は東証一部上場企業であり、
従業員3千人規模、「庄や」「やるき茶屋」「日本海庄や」など全国に約860店舗の居酒屋チェーンを展開している。
「日本海庄や」では、
2007年に24歳の若者が過労死している。
日本海庄やで働いていた吹上元康さんは2007年4月10日、
新入社員として滋賀県大津市の「日本海庄や」石山駅前店の調理場に配属され、
わずか4カ月後の8月11日未明、急性心不全により自宅で死亡した。
大津労働基準監督署が2008年12月、
元康さんの死亡を過労死と認定したことを受け、元康さんの両親は、
損害賠償を求めて株式会社大庄と平辰(たいら・たつ)代表取締役ら4人を京都地裁に提訴。
2013年5月の判決では、会社と役員4人に対し、
約7860万円の支払いを命じた。
大庄は初任給に過労死の労災認定基準(過労死ライン)である月80時間分の残業代を組み込んでおり、
裁判では元康さんの死亡前4カ月間の総労働時間は1カ月平均276時間で、
時間外労働は平均112時間だったと認定された。
そのような過重労働を前提とする会社の労務管理について、
裁判官は「労働者の生命・ 健康に配慮し、
労働時間が長くならないよう適切な措置をとる体制をとっていたものとはいえない」とし、
元康さんが過労死したのは取締役らが「悪意又は重大 な過失により、
そのような体制をとっていた」ことが原因と結論付け、
役員個人の賠償責任を認定した。
JR西日本
2. JR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)
JR西日本では2012年、
28歳の若者(Aさん)が過労自死している。Aさんは大学院修了後の2009年に総合職としてJR西日本に入社、2011年6月から兵庫県尼崎市の工事事務所で信号システムの保安業務などを担当していた。
そこでは昼夜連続勤務や休日勤務を繰り返し、
同年12月以降は残業時間が毎月100時間を超過するようになった。
自死直前の2012年9月には残業時間は月160時間を超え、
その他の月でも最長で250時間を上回る残業をしていたという。
またAさんの担当していた保安業務は、
乗客の安全のためミスが許されない責任の重い仕事であり、
ただでさえ過酷な長時間労働をしているAさんを精神的にも肉体的に追い込んでいく要因となった。
このような過重労働の中でAさんは鬱病を発症し、
2012年10月、
マンションの14階から身を投げ自死した。
両親と妻は尼崎労働基準監督署に労災申請し、
2013年8月、労災認定された。同年9月、
遺族は会社を相手取り、
慰謝料や逸失利益など総額1億9144万円の支払いを求め大阪地裁に提訴。
原告側は、
タイムカードなどで労働時間を適正に把握しなかったなどとして、
同社に注意義務違反や雇用契約上の安全配慮義務違反があったと訴えている。
JR西日本側は 第1回口頭弁論で、
長時間労働と自殺との因果関係を認める一方、
損害額について争う姿勢を示している。
株式会社 ヤマダ電機
3. 株式会社 ヤマダ電機
株式会社ヤマダ電機は、
2005年2月に家電量販店として日本で初めて売上1兆円を達成。2014年3月期には連結売上1兆8939億円、同純利益186億円を計上し、
3万2671人(13年3月期時点)の従業員を抱える、
日本最大の家電販売業者である。
2007年9月19日午前2時頃、
同社の郊外型店舗「テックランド」柏崎店に勤務していた当時23歳の男性社員(Aさん)が、
過労の末に社宅で首を吊り自殺した。
2004年12月に契約社員としてヤマダ電機に入社したAさんは、
亡くなる1ヶ月前の2007年8月16日に正社員に登用。
同時に9月21日に新規開店予定だった「テックランド」柏崎店のオーディオ売り場の「フロア長」になるよう命じられ、
23歳で正社員未経験ながらいきなり「管理職」として扱われた。
ヤマダ電機では8月16日以降、
Aさんに出勤時刻は打刻させていたものの、
退勤時刻を打刻させていなかった。
2011年6月、
Aさんの自殺は労災認定された。
長岡労働基準監督署は、
関係者の証言や警備記録などから男性が自殺する直前1ヶ月間で少なくとも106時間21分の残業をしていたと結論。
特に亡くなる前の1週間の時間外労働は47時間30分と極度に多いことが認められている。
遺族はヤマダ電機側に安全配慮義務違反があったとして、
2013年12月11日に前橋地裁に損害賠償などを求めて提訴しているが、
ヤマダ電機側は労基署の認定は事実誤認に基づくとして、
訴えを全面的に否定している。
なおヤマダ電機では2004年4月上旬にも、
当時29歳の契約社員が上司からの罵倒の末に自殺に追いやられたとして、
2005年1月に遺族から損害賠償請求を提訴されている。
さらに2013年7月にはテックランド船引店の店長が営業不振に苦しんだあげく、
架空売上を計上して自殺に追い込まれたとの報道(「週刊文春」13年12月19日号)もある。
「週刊文春」が入手したヤマダ電機の内部資料によると、
2013年9月7日以降の4週間で、
残業時間が40時間を超えた従業員は全国607店舗で1819人。
さらに46人の店長が、
厚生労働省の定めた「過労死ライン」(残業時間が月平均80時間)を超えているという。
株式会社 A-1 Pictures
タマホーム株式会社
東京都議会
株式会社リコー
株式会社 秋田書店
学校法人智香寺学園 正智深谷高等学校・ 株式会社 イスト
実行委員会は9月に入って、
緊急ノミネートとしてさらに以下の2企業が緊急に追加された。
株式会社 不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)
株式会社ゼンショー(すき家)
合計11の企業などが候補としてノミネートされた。
授賞式では、
各企業における労働環境の実態が報告され、
ノミネート企業では秋田書店で行われていた読者プレゼントの不正を告発して、
懲戒解雇された女性も元従業員が涙ながらに訴える場面もあった。
そのなかから過酷なノルマや長時間労働で若い社員の過労自殺が起きたヤマダ電機が労働環境の悪質さが際立っている他、
ネット投票でも票を集め、
「大賞」
に選ばれた。
ヤマダ電機は、
部門賞のうち、
ウェブ投票最多企業に贈られる
「ウェブ投票賞」
にも選ばれた。
他の部門賞では、
労働組合によると、
高野友梨社長が、
組合活動をしている従業員に対し、
「労働基準法にぴったりそろったら(会社は)絶対成り立たない」
と発言したとされることが報道された不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)にも
「業界賞」
が贈られた。
授賞式会場では、高野友梨社長によるとされる音声(エステユニオンが提供)も公開された。
アニメ業界で
「月600時間労働」
などの長時間労働の疑いを持たれているA-1Picturesにも
「業界賞」
が贈られた。
さらに従業員1人だけの
「ワンオペ」
が問題になった牛丼チェーン
「すき家」
を経営するゼンショーホールディングスには、
第三者委員会が環境改善を求めていて今後の対応が注目されることから
「要努力賞」
が贈られた。
また、
女性蔑視のセクハラ野次の真相究明を放棄した東京都議会も、
職場のセクハラと同様の環境型セクハラを放置しているとして
「特別賞」
に選ばれた。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、「ごきげんよう!」ecar